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コロのこと


私が小学生のころ 
ある日 学校の帰りに一匹の見知らぬ子犬と遭遇しました

おそらく生後2ヶ月くらいでしょう

茶色い短い毛の雑種でしたが
尻尾の先端と 4本の足の先だけがそれぞれ白く
まるで真っ白い靴下を履いているようでした

耳は垂れていて 目は黒くて大きく
表情がとても愛くるしかったので 一目ぼれしてしまいました
こんなにかわいい犬は見たことが無いと思いました

首輪をつけていなかったので とりあえず家に連れて帰りました
そして親にこの犬を飼ってもいいかと訊いて見ました

答えは 「絶対ダメ!」 でした

我家では今まで犬を飼ったことは無く 
庭も狭いうえ 世話も出来ないに決まっている
というのがその理由でした

私もそのころから一度いいだしたら聞かない子供だったので
あきらめず 半ば強引に犬の居場所をダンボールで玄関にこしらえ
しつこく飼わしてくれと頼み続けました
最後には親も呆れて勝手にしなさい ということになりました

その牝の子犬は ころころ太っていたので 「コロ」 と名づけました
(最近はコロとかポチとか呼ばれてる犬は見かけないですね)


ところが次の日 私が学校から帰ると
玄関にコロの姿がありません
あわてて親にどうしたことかと訊いてみると

なんと 「やっぱり捨ててきた」 と言うではありませんか

私は大泣きして抗議しました
そのまま家を飛び出し 自転車で近所中を探し回りました

途中クラスメートにばったり会い 犬を見なかったか尋ねましたが
多分 私のただならぬ様子を見てか
なんだか からかわれ始めたのでイライラしました

日が暮れて結局コロを見つけることは出来ず
失意の中 家に帰りました
親のとった行動も腹が立つし 愛する犬を失った悲しみも深く
かなり落ち込みました


その2,3日後のことです

私がいる授業中の教室に突然歓声が起こりました

教室に犬がトコトコと入ってきたのです

コロでした

もう教室は大騒ぎで授業どころではありません

みんな その愛くるしい犬のまわりに集まりました

私のよろこびは いかばかりだったでしょう

きっと 偶然入り込んだところが私の教室だったというだけのことですが

子供ながらに何か運命を感じたように思います

先生に 「これはうちの犬である」 と事情を話し

放課後まで職員室で預かってもらうことになりました

そしてコロと一緒に家に帰りました

親も驚いていましたが 数日前の私のいじけっぷりを見ているので

今回は渋々飼うのを承諾してくれました



事情を聞いた クラスメートの大工さんをしているお父さんが
立派な小屋を作ってくださった

コロとはほんとうによく遊びました
散歩には妹と交替で連れて行きました

大変な美犬?だったため モテるようで
発情期になると どこからともなくオス犬の群れが会いに来て
庭に入ってくるので  よく追い払いました

何度か子供を産みました
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Commented by ただの負けず嫌い at 2009-10-29 16:58 x
どうもこんばんは。

何だかとてもドラマティックですネ!私は、犬を飼った事ありませんがまだ家の前に高層マンションが建つ前に住んでた方が飼っていた犬の名前が「コロ」でした。それもあってコメントしたくなりました^^
Commented by kokaji at 2009-10-29 21:38 x
多田さんの文章は映像が自然と浮かぶから、読んでいて、とても心地良いです。一緒になって、悲しくなったり嬉しくなったりしてしまいます。
コロとは、出逢うべくして出逢っていますね。
縁とはそういうものなのだと思います。

そこまで想ってくれる飼い主にめぐり逢えたのだから、コロは幸せでしたね。
良いお話を聞かせて頂きました(^^)


Commented by tadabass at 2009-10-30 17:10
コロのことは ふとした時に思い出していたのですが
今回文章にしてみると次から次へとコロと暮らした日々や
当時のいろいろな思いが蘇ってきました

ただのさん いつもありがとうございます
そちらのコロちゃんとはどんな思い出があるのでしょう^^

kokajiさん またまたうれしい感想ありがとうございます
ブログ書いて良かったー! と思います

「出逢うべくして出逢った」 コロもそう思っててくれるといいのですが
振り返ると 少年期の私はどれだけコロに救われたか知れません
by tadabass | 2009-10-29 14:13 | 日常 | Comments(3)